投資はギャンブルにあらず
とりあえず買うのと自分で選んで買うのとでは大きな差がある
数学の試験をしていると思ってください。計算問題が出題されています。答えは1から5までの選択肢の中から選びます。いわゆる五択です。Asannは計算した結果2を選びました。結果は正解。合理的な判断で正解を得たといえます。
Bさんは計算をしようとしましたが、計算の仕方がわかりません。やむを得ず鉛筆を転がしたら2が出ました。2を解答欄に記入。こちらも正解です。しかし、これはギャンブルであって合理的ではありません。
試験ならいざ知らず、投資は合理的に行わなければなりません。みなさんは大切な資金を投資するのです。この例はどちらも結果的には正解ですが、プロセスが異なります。
Aさんの場合は、計算をして答えを導き出し、解答欄に2と記入するときは、なぜ答えが2なのか分かっています。この分かってというのが大切なのです。
投資もわかってする必要があります。株式を購入して、値上がりしたとしても、みなさん自身が判断して購入するのと、とりあえず有名な会社の株式だから購入してみた、というのでは全然意味が違います。
大切な資金を守るならポリシーを持って分かってするべき
株式投資を分かってするとは、どういうことでしょうか?
株式投資をするからには、値下がりを狙う投資家はいません。いろいろな意味において、値上がりを期待するからこそ投資します。これまで見たきたように、株価の上下には様々な要因が複雑に絡み合うので、値上がりする銘柄を的中させるのは困難です。
しかし、値上がりする銘柄を的中させるのが困難でも、予想することは可能です。株式投資にあたって、株式の仕組みを知り、基本的な投資のポリシーを持ち、投資の基本的な戦略を使用する。その上で、投資する会社は、財務面や人の面をよく知った会社に絞る。
これが、株式投資を分かってするということの意味です。
株式投資と株式投機は違います。ギャンブルは投機です。株式投機はしてはいけません。もし、株式投機をするのであれば、競馬やマージャン、パチンコに使う範囲のお金にとどめましょう。投資は合理的に行われなけばならないのです。
インフレとデフレで経済を知る
健全な欲望によって経済は発展していく
インフレはお金の価値が下がること。デフレはお金の価値が上がること。
経済の状態を語るうえで、「インフレ(インフレーション)」と「デフレ(デフレーション)」を無視することはできません。近年は「デフレ」という言葉ばかり目立ち「インフレ」という言葉を聞かなくなりました。しかし「インフレ」がなくなったわけではありません。
例えば、みなさんが八百屋に大根を買いに行ったとします。大根は1本100円でした。次に文房具屋に、ボールペンを買いにいきました。ボールペンも1本100円でした。
1年後、同じように八百屋に大根を買いに行きました。すると、大根は1本200円になっていました。
なぜ大根は200円になったのでしょうか?理由は2つ考えられます。1つは、今年あh大根が不作だったために値上がりした。もう1つは、お金の価値が半分になってしまっためです。念のために、コンビニにも行ってみました。すると昨年まで100円だったボールペンが200円になっているではありませんか?これが「インフレ」です。
一般的には、物価の上昇を指してインフレと呼ぶことも多いのですが、正確には物価の上昇とインフレは異なります。「インフレ」は、お金の価値の減少です。
日本銀行が、印刷機をジャンジャン回してお札を印刷してばらまけば、お金の価値は下がり「インフレ」となります。物価の上昇は、その結果として起こります。「インフレ」の結果として物価の上昇が起こるために、物価の上昇を指してインフレと呼ぶことが多いのです。
「デフレ」は、「インフレ」のまったく逆です。お金の価値が増加した結果、物価が下がることを意味します。
インフレとデフレは人々の希望や不信によって形成される
「インフレ」や「デフレ」は、さまざまな要因が複雑に絡み合って発生します。そして世の中は、緩やかな「インフレ」傾向にあるというのが通常です。健全な欲望によって、経済は循環し発展していきます。
技術の進歩などによる経済の成長を、世の中の人々が信じれば、経済活動は活性化し経済は膨らんでいきます。これは「インフレ」の大きな原動力となります。不況が長引き、先行きの経済に不安を生じると、人々の経済活動を控えます。その結果、経済は萎み「デフレ」へと向かっていくのです。
等株投資法でタイミングを分散する
タイミングを分散するなら等株投資法でいく
等株投資法は購入株式数を決めて買い続ける方法
これまで、マーケットタイミングについて見てきました。頭では、マーケットタイミングをはかることをやめようと思っていても、ついつい株価に目がいって、株式を購入するタイミングをはかってしまいがちです。みなさんはマーケットタイミングに振り回されそうですか?
もしそうであれば、強制的にマーケットタイミングを無視する投資方法を選択するのも一つの戦略です。
その戦略の一つが「等株投資法」です。「等株投資法」は、マーケットタイミングをはからない代表的な投資法です。その根底にあるのは、投資タイミングの分散、つまり買い続けるというものです。
投資タイミングをはかろうとすることが問題なら、一度に資金全額を投資するのではなく、分散して投資しようというわけです。その際に、一度に購入する株式数を決めておきます。例えば、株価が高くても安くても10株ずつ購入すると決めるのです。
確実に株式を増やすことでマーケットの影響を排除
右上の図を見てください。一年毎の株価の推移が表になっています。
1株1.000円だった株価は、上下して5年後には、1.123円になっています。この株式にみなさんが投資するとします。もちろん「等株投資法」を利用します。毎年10株ずつ買い増ししていきます。
一年目の株価は1.000円です。10.000円を投資して、10株を購入することになります。2年目の株価は900円です。9.000円を投資して、10株を購入することになります。
同様に、3年目以降も購入し続けます。株価の上下は関係ありません。ましてや、マーケットが低迷しようと高騰しようとまったく関係ありません。
みなさんは、5年目まで購入し続けます。すると、この段階で、購入株数は50株、投資総額は49.670円となります。1株当たりの購入単価は993円となります。5年後の株価は1.123円なので、単価毎の損益は130円となります。
「等株投資法」は利用していなければ、2年目の900円で買い損ねて、上昇トレンドだといってあわてて3年目に1.080円で50株を購入しているかもしれません。
銘柄を分散投資してリスクを避ける
分散投資の極意は同時にコケない業種を選ぶこと
プール経営会社と同時に持つのは、水着会社か雨具会社か?
株式投資をするにあたって、リスクを分散するのは、必須の戦略です。そのためには、手元にあるみなさんの投資資金を、1社につぎ込むわけにはいきません。投資対象の企業をいくつかに分けることにより、企業のまさかの事態に備えます。柿をつくるだけではなく、畑を分けて栗もつくりというわけです。
実際の株式投資での、柿と栗は、どのような企業なのでしょう。少し極端な例で、考え方のイメージをつかんでみます。
リゾートプールを経営している企業があるとしましょう。みなさんがこの企業の株式を所有しているとして、もう1社、投資対象を増やすとしたら、次の会社のどちらを選びますか?
◆水着メーカー
◆雨具メーカー
どちらも優秀な企業ですが、ここは、雨具メーカーを選びたいところです。
なぜなら、リゾートプールが儲かる都市は、水着メーカーも儲かります。なにしろ、どちらも夏が暑く、晴れることでお客が入るからです。ということは、ダメなときも同じということです。
これは、柿しかつくらないのと同じことです。雨が多い夏は、雨で儲かる雨具メーカーに投資していれば、プールがダメでも、雨具が売れるという理論です。
ライバル企業は不況時にコケる
このように、分散投資は、まったく正反対の業績を示す企業が、理想的です。しかし、実際にはなかなかないので、ライバル関係にある業種や、まったく関係のない業種を選ぶことが重要です。
携帯電話とテレビ局などもよいかもしれません。携帯電話とテレビは、今やライバル業種です。この2業種は、若者の限られた時間を奪い合っている、立派なライバル業種です。
インターネット関連業種と食品メーカーなどもよいでしょう。お互い、事業の分野が全く違うので、好調不調が重なることは稀です。また、お互いの好調不調が、相手に影響することもありません。基本的なスタンスは「同時にコケない」ということに尽きます。
ここで注意すべき点は、ライバル企業はおすすめできないという点です。一見、片方が業績不調になれば、ライバル企業が儲かってよさそうですが、〇〇不況などといって、往々にして業種全体が一斉に不調になることが多いからです。
いかがでしたでしょうか?
しっかりと株式投資のノウハウを身につけて確実に儲けられるようになりましょう。
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